2020年1月1日水曜日

2010年代最初の思索、あるいはエネルゲイア再び



2020年が明けた
2010年代を振り返る余裕はまだないが、わたしを大きく変えたことだけは言えるだろう
今できることは、2010年代最初の正月には何を考えていたのかを振り返ることくらいだろうか
2007年秋にフランスに渡っているので、フランスでの3回目の正月に当たる

当時のブログは「A VIEW FROM PARIS パリから観る」だった
最初のブログ「フランスに揺られながら DANS LE HAMAC DE FRANCE」の続編である
わたしのブログ生活は、2005年2月16日の以下の記事で始まったことが分かる
私は如何にしてフランス語にのめり込んでいったのか? - 2001年春
当時、ブログをやっている人はそれほど多くないという印象を持ったことを思い出す
因みに、現在のブログは「パリの断章 Mémentos à Paris」を挟んで4代目に当たる
15年もの間、ブログという場所を通してこの世界を観、考えてきたことになる


さて、10年前の記事はエネルゲイアに関するものだった
永遠を視野にエネルゲイアを取り戻す(I)」(2010.1.1)
永遠を視野にエネルゲイアを取り戻す(II)」(2010.1.2)
このテーマは2012年から始まった連載エッセイ「パリから見えるこの世界」第17回でも取り上げている
アリストテレスのエネルゲイア、あるいはジュリアン・バーバーの時間」(医学のあゆみ 245: 895-899, 2013)
これらの記事は自分にとって非常に印象深い思索の跡で、今読み返してもなかなか読み応えがある
そして、そこに書いたことは今、確実に現実の日常に降りてきている
その変化はこの世界を豊かに生きる上で極めて重要なものであると感じている

哲学は、深いところで我々の生活を変える力を持つ(「役に立つ」)営みなのである






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