2020年10月28日水曜日

真理を探究するための歩み















まだ束の間の一段落にある朝、少し長いスパンで振り返る心境になっていた

ハイデッガー流に言えば「凡庸な」日常から身を引き、思索生活を始めて14年目に入ったことになる

先日、以前に比べると思考がスムーズに流れるようになってきたように感じた

あくまでもテクニカルには、ということだが、、

日々の変化など知れているので、すぐには自分で気付けないものである

それがある期間(わたしに言わせればかなりの時間になるのだが)を経て、突然自分にも見えるようになる

「意識の三層構造理論」と言っているものも、その中にいた第三層がはっきり見えるまでに10年ほどかかっている

 

これまで暗中模索の我流で思索なるものを続けてきた

現役の科学者時代に思索と言われるものをどれだけ行っていたのだろうか

今の地点から振り返えると、答えは甚だ心許ない

しかし、かなり前から人生の歩みについてこう考えるようになっている

世に言う仕事だけが、その人間の仕事ではない

仕事は最後まで続くのである

その視点で考えると、今は別の形の科学者をやっているのではないか

以前には欠けていた部分を補うようなやり方で歩んでいるのではないか

最終的に、科学者時代には使ったこともなかった「真理」という言葉が内包するものを探求するために

そう考えると、全体がよく見えてくるように感じられる朝である

 




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