2020年7月12日日曜日

COVID-19、非感染者に免疫反応




昨日、これからの方向性について、これまで考えていなかったことを思い付いた
このような予期せぬことを発見と言っているが、その瞬間に気持ちが浮き上がるような感覚が生まれる
仕事は外でやることが多いのだが、今日は家で昨日のアイディアに沿ってやってみることにした
久し振りにすべてのシェードを開け、光が満ちる中での作業となった


この間に目に触れたCOVID-19関連のニュースから

最近、ウイルス(SARS-CoV-2)に晒されていない人にも免疫があるという複数の報告が出ている
2015年~2018年に集めた血液についてのアメリカからの報告では、何と半分にT細胞の反応が見られたという
ウイルス・ペプチド(スパイク・ペプチド以外も含む)に対するT細胞の反応である
T細胞の種類は、抗体産生などを補助するヘルパー型(CD4陽性)で多く、キラー型(CD8陽性)では少なかった

オランダの研究では、CD4陽性T細胞では 1/10~2/10、CD8陽性T細胞でも1/10に反応が見られた
ドイツの研究では、非感染者の34%にスパイク・ペプチドに対するT細胞の反応が見られた
シンガポールでも同様の結果が出ている
これらの結果は、このウイルスを認識するT細胞が世界各地の非感染者に存在していることを示唆している

そのメカニズムはまだ不明である
ただ、風邪のコロナウイルスに感染した際にSARS-CoV-2と交差反応する記憶T細胞が生じた可能性は考えられる
もしそうならば、CD4陽性T細胞は感染時に中和抗体を早期に大量に産生させる可能性がある
個人による病状の違いが説明できるかもしれない

また、ワクチンの効果を高める可能性や集団免疫の成立に関与する可能性も考えられる
ただ、ワクチンの検定時には個人によるウイルスに対する既存の反応性の違いを考慮に入れる必要があるだろう





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