このような臓器が植え付けられた後は、庭に水を引く溝のようなものを備え付けた
最初に、皮膚と肉の下で背中に沿って2本の血管を下に垂らし、灌漑が万遍なく行われるようにした
また、頭のところで血管を編み合わせて、右から来たものは左へ、左から来たものは右に傾斜させた
さらに、呼吸や老年、病気についても説明される
呼吸の説明は難しいが、老年についてはこんなことを言っている
若い時には、体を構成する三角形の接合もしっかりしているが、時間を経ると緩んできて、入って来る養分の三角形を切って自分に同化することができなくなり、逆に自身が分解される
これが老年で、髄のところの三角形の絆が切れると、魂の絆も解かれ、解放されて快く飛び去る
病気や傷害による死は不自然なために苦しいものになるが、自然に終局に向かうものは寧ろ快楽を伴うのである
病気がどのように起こるのかは、誰にも明らかだろう
体を組み立てている4種のもの(土・火・水・空気)が、不自然に過多になったり、不足したり、本来の場所から移動したりすると、内部に不和を齎し、病気になる
また、「髄」「骨」「肉」「腱」「血液」などは4種のものから二次的に組み立てられたものだが、生成の順序が逆行すると組織が壊滅することになる
自然の順序とは、「血液」から「肉」「腱」が生じる
腱は繊維素を素材とし、肉は繊維素を除去した後の血液から出来る凝固体から生まれる
そして、腱と肉は脂ぎったもの、粘っこいものを分離し、肉を「骨」に膠着させる
この順序が逆になると病気が生じるのである
病気の中で最もひどいのは、髄の実質が何かの不足か過剰によって侵されるもので、致命的な結果になる
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