ここで、病気の第3の種類について触れる
これらは「息」「粘液」「胆汁」という3つの仕方で起こる
「息」が原因の場合だが、息を配分する「肺」が体内の流れによって塞がれると、息が入っていかない場所と適量以上入り込む場所ができる
こうして、息が入らない場所では腐敗が起こり、他の部では血管の中を無理やり進み、体を溶かしながら中央に閉じ込められるため、苦しい病気を生み出す
また、体内で肉が分解し、それによって息が生じるが、外に出て行くことができないため、上記と同じ苦痛を齎す
苦痛が最大になるのは、息が腱および小管のまわりを取り巻いて膨張し、背中の腱とこれに接続するいくつかの腱を後向きに引っ張る場合である
この場合、「強直痙攣(テタノス)」あるいは「後弓反張(オピストトノス)」と呼ばれ、治療が困難である
次に、「白い粘液」が体内で遮断されると、泡に包まれている息により危険な状態となるが、外へのはけ口が見つかると、それほど危険ではなくなる
また、白い粘液が黒胆汁と混じって、最も神的なものである「頭の中の循環運動」の上に撒き散らされると、睡眠中であれば軽症だが、覚醒時には排除しにくくなる
これは神聖なものを侵す病気なので、「神聖病(癲癇)」と呼ばれるべきものである
それから、「酸っぱくて塩辛い粘液」が頭から下に流れるカタル性の場合、流れた先が多種多様なので、いろいろな名前が付いている
体が焼かれたり燃やされたりする炎症部分のすべては「胆汁」に由来する
これが血液に混じって「繊維素」の類を本来の秩序から外すと、病気は最も重症になる
元々「繊維素」が血中に撒布されたのは、血液が微細さと粗大さのバランスをとるためであった
「胆汁」はそもそも古くなった血液に過ぎないので、それが少しずつ血中に入り込むと、繊維素の働きにより凝固することになる
もし大量の胆汁が流れ込むと、自らの熱で繊維素を征服し、胆汁が常に優勢を保つ場合、髄にまで達し、魂を繋ぎ止めている纜とでも言うべきものを解き、魂を自由に解放する
そこまで行かない場合には胆汁の方が征服され、放出されるか、体腔の下部(腹部)か上部(胸部)に押し込められてから放出されるが、その際に「下痢」「赤痢」になる
また火の過剰から病気になる場合、「持続する灼熱や熱」を作り、空気の過剰によるものは「毎日熱」、水の過剰によるものは「三日熱」、土の過剰によるものは「四日熱」を生み出す
0 件のコメント:
コメントを投稿