2020年5月15日金曜日
哲学における論理学の役割(13)
哲学史における論理学(2)
それでは、特にデカルトには何が起こったのだろうか
それを理解するためには、『精神指導の規則』の規則第二と第十を読むとよいだろう
デカルトは彼が弁証法と呼び、我々が論理学と呼ぶだろうものの中にある知的競争心に何も反対しなかった
しかし、彼は論理学を形而上学と哲学に固有の方法としては拒否し、数学が構成する方法を採ったのである
デカルトが数学から学んだものは、急いで言えば、特に幾何学において真理の直観的把握が果たす役割である
認識の理想として数学的明証性を提示することは、論理学の形式的な方法の価値に疑義を差し挟むことになる
結局のところ、議論を点検することは、本質の補助的側面にしか過ぎない
『方法序説』や『省察』が書いた認識の苦行について精神の回心を通して至る証拠である
デカルトの思想は17世紀と18世紀に多くの批判の対象になった
しかし、明証性の決定的役割のために、優先的方法としての論理学を拒絶した
それが、この時代以降の哲学に深い刻印を残したのである
この視点から見れば、ライプニッツは輝かしい例外である
フレーゲと分析哲学、一般的にはハノーファーの哲学者とを結ぶ絆は、この点で明らかである
重要なことは、デカルト的で反ライプニッツ的な一般的な傾向である
形式的方法と議論における論理的価値の検討の拒絶である
この反形式主義はフレーゲや一般的には分析哲学者まで続いた
その中には、ラッセル、ヴィトゲンシュタイン、カルナップ、ポーランドのルヴォフ・ワルシャワ学派が含まれる
彼らは数学の前提となっている方法である直観的明証性より、言語や議論の論理的検討の解析に重きを置いていた
(つづく)
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