2020年5月19日火曜日
哲学における論理学の役割(16)
いろいろな論理学(2)
論理学は、形式的(記号を用いる)であると同時に哲学的な研究分野である
形式的とは、それが公理と規則の形をとる論理的体系から成っていることである
その体系は、他のものからある式を導き出すために、認められた記号と規則の連なりから構成されている
これらの論理的体系は演算として機能している
そこから情報科学やコード化されたデータの自動処理システムの発展における体系の根本的な役割が生まれる
コンピュータを使っている人は、論理学が何の役にも立たず、何も齎していないと言うことができるだろうか
これらの体系によって議論を形式化し、それが有効か、矛盾しないか、根拠があるか否かを決めることができる
それらは含まれる論理演算子に応じて、普通の言語による記述を形式化するのに多少なりとも適している
普通の言語の細かい形式化の要求に応じる論理的体系の発展にとって、20世紀は特に豊かな時代であっただろう
見習い哲学者が「古典的」とも言うべき命題論理と述語論理を主に学ぶ
そうだとしても、より繊細な表現力がある「非古典的」論理体系は存在する
例えば、様相論理、義務論理、直観主義論理、認識論理、時相論理、3値論理である
さらに、論理演算、ファジィ論理、矛盾許容論理などもある
この繊細さは、代わりに論理的決定可能性のような特定の形式的特性がないという恩恵を受ける
我々は論理学及び論理学と哲学の関係にとって素晴らしい時代に生きている
そのことを有効に利用し、楽しむべきではないのか
(つづく)
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