2022年6月30日木曜日
ボワソナード・タワーでのランデブー
2022年6月29日水曜日
「自然と人のダイアローグ」展、そして丸善の芸術的配置
2022年6月28日火曜日
日本パスツール財団訪問、そして心温まるディスプレイ
2022年6月27日月曜日
ゲーテの言葉から(13)
2022年6月26日日曜日
ゲーテの言葉から(12)
2022年6月25日土曜日
ゲーテの言葉から(11)
2022年6月24日金曜日
ゲーテの言葉から(10)
2022年6月23日木曜日
ゲーテの言葉から(9)
2022年6月22日水曜日
ゲーテの言葉から(8)
今日は当初予定されていた『免疫学者のパリ心景』の発売日である
何か新しい情報がないかとサーフしている時、驚きの発見をした
紀伊國屋書店の「教育と研究の未来」サイトに6月の新刊として取り上げられ、紹介文が続いていた
それを読むと何か大変なことになっていて、この本の著者は一体どんな人なのかという感じになった
もしその人を知らなければ、わたしも手に取りたくなるような "enticing" で過分な紹介文であった
さて、本日もゲーテ(1749-1832)である
昨日ゲーテは、学ぼうとする人との相性が重要だと言っていた
これまでのところ、ゲーテとの相性は極めて良好のようである
それでは、始めたい
1825.6.11(土)
「詩人は特殊なものを理解すべきだが、それが健全なものであるかぎり、そこに普遍的なものを表現することができる。イギリスの歴史は、文学的な表現にはお誂え向きだ。それが、たくましく、健康で、したがって普遍的で、反復してあらわれるからだ。それと反対に、フランスの歴史となると、文学には向かない。くり返しのきかない生の一時期をあらわしているからだ。だから、この民族の文学は、そうした時期に根拠をもちつづけるかぎり、一つの特殊なものとして存在し、時代とともに老衰してしまうだろうね」
「やたらに定義したところで何になるものか! 状況に対する生きいきした感情と、それを表現する能力こそ、まさに詩人をつくるのだよ」
1825.10.15(水)
「研究者や作家の一人ひとりに性格の欠けていることが、わが国の最近の文学の諸悪の根源だ。とくに批評においては、この欠点が世間にいちじるしい害毒を流している。真実なもののかわりにまちがったものをふりまいたり、あるいはみすぼらしい真実のおかげで、われわれにとっていっそう役立つ偉大なものを奪いとってしまうからなのだよ」
「たいていの人間にとっては学問というものは飯の種になる限りにおいて意味があるのであって、彼らの生きていくのに都合のよいことでさえあれば、誤謬さえも神聖なものになってしまうということだったよ」
「レッシング(1729-1781)のような男が、われわれには必要なのだ。彼が偉大なのは、その性格や意志の強固さによるもので、それ以外に何がある! あれくらい賢明で、あれくらい教養のある人物なら、他にもたくさんいるが、あれくらいの性格がどこにある!
じつに才たけて知識も豊かな人は大勢いるが、同時に、虚栄心も強い。近視眼的な大衆から才気のある人とほめられたい一心で、恥も外聞もなくしてしまう。彼らにとっては、神聖なものなど全く存在しないのだ」
1825.12.25(日)
「シェークスピア(1564-1616)について、何か言える資格のある人はいない。何を言っても、言い足りないのだ。私は『ヴィルヘルム・マイスター』の中で、彼にちょっとだけふれてはみたが、それはたいして言うほどのこともない。彼は、劇場の詩人などではないのだよ。舞台のことなど念頭になかった。舞台なんか、彼の偉大な精神にとっては、あまりに狭すぎたのさ。それどころか、この目に見える全世界すらも、彼には狭すぎるくらいだったのだ」
(山下肇訳)
2022年6月21日火曜日
ゲーテの言葉から(7)
2022年6月20日月曜日
ゲーテの言葉から(6)
今日もゲーテだが、話はバイロン(1788-1824)に集中している
それでは・・・
1825.2.24(木)
「つまり、こうなると、詩人がいかに偉大であるかというようなことは、全然話にならず、むしろ、一般大衆からあまり傑出していないような人柄の方が、やたらに一般の拍手喝采を受けるというわけだ」
「私が独創性とよんでいるものに関するかぎり、世界中のだれと比べても、彼(バイロン)に及ぶ者は一人もいまい。彼のドラマティックな葛藤をときあかしていく方法は、いつも人の意表をつき、いつも人の考え及ばないような巧妙さをみせる」
「この人間から、とくにこの胸中から、湧きでてきたものは、何もかもすばらしかった。・・・彼は、偉大な才能を、生まれながらの才能を、もった人だ。詩人らしい詩人としての力が彼ほど備わっている者は一人もいないように思われる。外界の把握という点でも、過去の状態の明晰な洞察という点でも、シェークスピア(1564-1616)と比肩できるほど偉大だ」
「バイロンにとっては、イギリス貴族という高い地位が非常にマイナスになった。才能のある人物はだれでも、側から煩わされるものだが、まして彼のように高貴な生まれで、恒産を有しているばあいは、なおのことそうなる。中流程度の暮らしのほうが、才能ある人物には、はるかにましだね。だから、芸術家や詩人で偉大なひとはみんな中流階級から出ている」
「本当に他人の心を動かそうと思うなら、決して非難したりしてはいけない。まちがったことなど気にかけず、どこまでも良いことだけを行うようにすればいい。大事なのは、破壊することでなくて、人間が純粋な喜びを覚えるようなものを建設することだからだ」
「およそイギリス人というものは、本当の意味での反省を知らない人種だ。気晴らしや党派根性のために、じっくり教養を身につけることが不可能なのだ。しかし、実際的な人間としては、偉大だよ」
(山下肇訳)
2022年6月19日日曜日
ゲーテの言葉から(5)
2022年6月18日土曜日
ゲーテの言葉から(4)
2022年6月17日金曜日
ゲーテの言葉から(3)
2022年6月16日木曜日
ゲーテの言葉から(2)
2022年6月15日水曜日
ゲーテの言葉から
2022年6月14日火曜日
「エピローグに代えて:なぜスピノザなのか」(4)
2022年6月13日月曜日
大竹伸朗、再び
昨日、予約注文していた『パリ心景』がアマゾンから届いたという連絡が入った
アマゾンも予定より10日ほど早く売りに出したのだろうか
ということは、すでに書店にも出ているものと思われる
こうなると、もうわたしの手を離れてしまったという感覚である
あとは、深く静かに浸透することを願うばかりである
改めてサイトに行ってみると、すぐに配送されることになっており、冒頭部分が試し読みできるようになっている
一度、訪問していただければ幸いである
さて数日前のこと
寝る前にテレビを付けると、記憶を刺激する人物の特集が流れていたことを思い出した
大竹伸朗(1955- )
今その番組を調べたところ、21世紀のBUG男 画家・大竹伸朗であった
このサイトでも分かるように、今週は1日おきに放送されるようである
まさに、大竹伸朗週間
一体、どうなっているのだろうか
実はこの方を発見したのは新日曜美術館で、もう16年前のことになる
大竹伸朗という芸術家 SHINRO OHTAKE(2006.11.28)
この記事にあるように、その考え方、やり方がわたしのものと余りにも重なっていることに驚いたのである
さらに、その制作過程を見ていて、それまで抵抗があった(あるいは、よく分からなかった)抽象芸術が身近になるという経験をしている
結論から言えば、目の前にあるものを「美しい」(自分にとって価値ある)と思えるかどうかだけがポイントだということに気付いたのである
全くの偶然に任せて(自分の意志から離れて)制作されるのだが、自分の作品としてよいと判断した時に芸術家はその手を止める
それを見る側も同じように判断すればよいのである
最初に全体のアイディアがあるわけでもなく、出来上がる時がいつなのかも全く分からないという
つまり、何か言いたいことがあってある形を創るのではないのである
従って、その意図が分からないのは当たり前である
そして、制作の終わりも自分が決めるのではなく、どこからかやって来るのである
今から8年前にも日曜美術館で取り上げられていたことが分かった
大晦日はブリュッセル(2014.12.31)
こうしてみると、8年おきにわたしの前に顔を出してくる方のようだ
2022年6月12日日曜日
「エピローグに代えて:なぜスピノザなのか」(3)
2022年6月11日土曜日
『免疫学者のパリ心景』がもう書店に?
【基礎医学新刊】
— 紀伊國屋書店新宿医書センター (@Kino_Medical) June 11, 2022
今週の新刊はこちら!
🧬A16棚(フェア台)
『免疫学者のパリ心景―新しい「知のエティック」を求めて』(医歯薬出版) ¥3960
矢倉英隆先生 @YakuraHidetaka 著の『週刊 医学のあゆみ』の連載エッセイ。「パリから見えるこの世界」が待望の書籍化🇫🇷
※お値段表記は税込価格です。mk🐎 pic.twitter.com/GaHvSFpS8k
2022年6月10日金曜日
「エピローグに代えて:なぜスピノザなのか」(2)
2022年6月9日木曜日
「エピローグに代えて:なぜスピノザなのか」(1)
「スピノザの中でわたしを最も惹き付けるものは彼の『実体』ではなく、有限な様態の構成である」
「『エチカ』は二度書かれた本である。一度目は定義、定理、証明、系の連続的な流れの中で、もう一度目は不連続で激しい破線の備考の中で。最初のバージョンの下にある二つ目のバージョンは怒りのすべてを表現し、告発と解放の実践的課題を説明している」