相変わらずの酷暑
少し歩くと体の芯から熱くなるので危ない
熱中症が大変だというのがよく分かる
今日は、熱中症ではないかと自己診断して、イタリア語講座をキャンセルされた方とのランデブーとなった
大変な時にお時間を割いていただき、感謝である
次第に調子を取り戻されたとのことで安心した
我々の年代になると自分自身だけではなく、連れ合いや周りの人が病に侵されるので大変だというお話
現在だけでなく、将来を考えるだけで気が滅入るということだろうか
話を聞きながら、わたしはある悟りに達しているのではないかと自己診断していた
これは『パリ心景』にもあるテーマになるが、次のようなことである
我々は死すべき運命にある生物である
あっという間に地球上から影も形もなくなる
そのことを明確に、厳粛に、理解できるかどうかがカギになる
それができると生き方は変わらざるを得ない
そこで重要な役割を果たすのが哲学である
これこそが哲学の根源的な役割である
科学ではどうしようもないのである
ほとんどの人間は何らかの病気で亡くなる
それは決まっているのだから、病気になる前にやるべきことをやっておくことだろう
病気になってからでは遅いのである
生きるということは、それまでに何をどのようにやるのかを考えることではないのか
何ものにも囚われることなく
そんな考えが浮かんでいた
さらに、生物のこの有限性から離れる道があるという考えも根強い
肉体が滅びることは論を俟たないが、魂の永遠についての議論である
こうしてみると、この本は人生の指南書としても読めるということになる
タイトルの背後に思わぬ世界が広がっている
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