2020年3月15日日曜日

フランスにおける COVID-19 の新たな対応策



フランスにおけるさらに具体的なCOVID-19対応策が発表されたとの連絡が大使館から入った
以下に、その内容を転載したい


1)14日(土)15時現在、フランスにおける新型コロナウィルスの感染者は4,499人、うち91人死亡と発表された。加速度的な感染拡大を受け、仏政府は流行状況をステージ3(全土において活発にウイルス流行が進行)に引き上げた。

2)フィリップ首相は人との距離を取る必要があるとして、新たな措置を発表、協力要請をした。
  • 15日0時から新たな指示まで、生活に必須とは言えない全ての場所を閉鎖する。特に、レストラン、カフェ、映画館、ディスコである。宗教施設は閉鎖されないが、集会は延期すべきである。
  • 食料品、薬局、ガソリンスタンド、銀行、タバコ・新聞販売所といった必須のものを除き、全ての商店も対象となる。
  • 市民の生活に必須の全ての公共サービスは閉鎖されない。
  • 都市交通も動き続けるが、移動は少なくし、都市間の移動を避けるようにする。公共交通事業者は、事業計画をこの措置に漸進的に適応させていく。
  • この措置の実施において、規律を一層発揮してほしい。集まるのを最大限避け、家族や友人との会合を制限し、公共交通機関は職場にいることが必須で職場に向かう際のみ利用するようにすること。真に必要な買い物、運動、投票等を除いて、外に出ないでほしい。
3)ヴェラン連帯保健大臣は、イブプロフェンやコルチゾンといった抗炎症薬は感染の悪化の要素になり得るので、熱がある場合、パラセタモール(鎮痛解熱薬)を摂取してほしいこと、そして既に抗炎症薬を摂取している場合、また疑念がある場合は担当の医者に助言を求めて欲しいとツイッターで呼びかけている。

4)連帯保健省のサロモン保健総局長による発言概要は以下の通り。
  •  フランスは、国レベルでの感染症の初期段階にある。多くの地域において、ウイルスが速いスピードで激しく流行している。第3フェーズでは、流行の影響を緩和することが必要となる。そのためには、防御措置の強化が必要である。ごく近日中に、この感染症は一般化するかもしれないが、全ては我々の行動にかかっている。各自の役割に関する意識がまだ十分でない。まさに今、行動を変える必要がある。
  • 14日の時点で、PCR検査で確認された感染は4,500例で、これは72時間で倍増したことを意味する。
  • 最も影響を受けている6つの地域は、コルシカ,グラン=テスト,ブルゴーニュ=フランシュコンテ,オー=ド=フランス,イル=ド=フランス,オーベルニュ=ローヌ=アルプ。重症例は300で,蘇生施設に入っている。半数以上は60歳未満である。91名が亡くなり,このうち71名が75歳より上である。98%の方は回復している。
  • 行き来しているのはウイルスではなく、人である。接触を制限すればウイルスの感染は減少する。頭痛や筋肉の痛み、発熱等の軽度な症状がある場合、家に留まることである。電話番号の15は、重症や呼吸困難の方の対応のために存在する。必要があればかかりつけ医に電話して助言を求めてほしい。
  • 人とは1メートルの距離を取ること、コンタクトを制限することなどを実行してほしい。高齢者、脆弱な方、70歳以上の方は、自宅で待機し、人を呼ばず、必要最小限の外出に留め、子どもとは接触しないでほしい。
  • 重症でない場合、家に1週間待機して回復を待ち、外出せず、コンタクトもせず、必要であればかかりつけ医に電話して遠隔医療を受けてほしい。同居人や家族も自宅で待機してほしい。指示なしに抗炎症薬等を摂取せず、薬を飲む前にかかりつけ医に相談してほしい。症状が悪化し、呼吸に困難を覚えるようになったら、15番に電話してほしい。
  • 医療関係者がマスクを使用できるように、公共精神に基づいた対応を取ってほしい。 






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