2020年3月27日金曜日

COVID-19 の最新情報(2020.3.26)






ジョン・キャンベルさんの昨日のお話から始めたい

最初に、Q&Aがあった

1)この感染は昆虫などを介するのか: NO
2)このウイルスは変異しやすいのか: NO
変異はゆっくりしているため、一度免疫ができるとその後の感染を防御できることになる
さらに、一つのワクチンができれば、パンデミックを抑える可能性が出てきた
3)この抗体はどれくらい存続するのか: 1年から10年、ひょっとすると一生の可能性もある

これらが本当であれば、GOOD NEWSと言えるだろう

次に、昨日現在の数字は以下の通り

感染者数: 479,915(症状が出ているのが 342,540 。内、96%は症状が軽く、重症は4%程度)
ただ、キャンベルさんはそれぞれ80%、12%と見ているので、上の数字が本当であれば希望が持てるとしている
死者数: 21,557
快復者数: 115,793

WHOの発表

さらに多くの人が死ぬだろう
その数は、どのような措置を採るのかに係っている
全世界的な封鎖が求められている
より明確に標的を同定する対応(検査など)が必要になる(ウイルス抗原だけではなく抗体の存在も)
 インドからは安価な検査法を大量生産するとのニュース
すべての政府に隔離や検疫の強化を
英国、米国、イタリアなどの誤りに学び、トップ・ダウンの措置が必要である
当分は社会生活に支障が出るが、パンデミックを抑えるためには耐えなければならない

ロシア: 1週間の休み、家にいるように

イタリア: 感染者数=74,368、死者数=7,503
北イタリアのロックダウンにより、南イタリアへの拡散が抑えられているようだ

スペイン:マドリッドのロックダウンは2週目に入ったが、さらに4月11日まで延長
感染者数=49,515(ロックダウンにより増加は減衰するだろう)、死者数=3,646

フランス: 感染者数=25,232、死者数=1,331(ロックダウンの効果が表れるだろう)

ロックダウンにより、これらの国ではこれから数週間のうちにピークを迎えるのではないか
封鎖という上からの対応と同時に、感染者を特定するという下からの対応が必要になる
しかし、標的を同定する検査はまだまだ不十分
上・下からの十分な対応が求められる

アフリカ:16か国に広がっている(クラスターからコミュニティへと拡散)
ピークはこの夏ではないかと見ている

 南ア: 金曜からロックダウン開始

 ナイジェリア: 感染者数=51、死者数=1

 コンゴ: 最初の死亡例、ロックダウン

死に至るには数週間かかるとされているので、すでにかなり広がっているのではないか

ニュージーランド: 感染者数=283、ロックダウン2日目

米国: 感染者数=68,573(NY州だけで21,000)、死者数=1,036
クオモNY州知事によれば、80%は快復し、15%は要入院で、ピークは3週間後に来る
現在、ICUに3,000人が入っているが、その10倍のベッドが必要になる
ロスアンジェルス市長によれば、NY市から6-12日遅れの経過
カリフォルニア州では4,000万人がロックダウンされているが、フロリダ州ではまだ
ニューオーリンズではマルディグラもあり、感染者数が急増

英国: 感染者数は1万人を超え、465人が死亡
ロックダウンがあったので、ピークは2-3週間後ではないか

問題は、ロックダウンが解除されると再び増加する可能性があること
ロックダウンを長くし、そこで感染者をできるだけ多く同定して隔離することが重要になる

今日の結論: 上からの対応(ロックダウン=集団の隔離)と下からの対応(検査→個人の隔離)が重要になる
日本では後者の対応が大幅に遅れているように見える


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遅きに失したとはいえ、日本政府からも他国に合わせる形の厳しい措置が発表された

1.新型コロナウイルス感染拡大を防止するため、3月26 日、水際対策の強化のための新たな措置を決定した

2.フランス、モナコ、アンドラを含む欧州21カ国が入域制限対象地域に追加指定された

過去14日間同地域に滞在し、27日午前0時以降に同地域を出発して日本に帰国する日本人について:
検疫所長が指定する場所(自宅等)に14日間待機し、公共交通機関を利用しないこと
さらに、PCR検査と保健所等による定期的な健康確認が実施される

3.これらを踏まえ、帰国する場合は、出発前に以下について確認すること

(1)前記の措置を前提として、帰国後の旅程に支障がないこと
(2)帰国後14日間の滞在先を確保していること
(3)空港から滞在先までの移動手段(自家用車、レンタカーなどの公共交通機関以外)を確保していること
 
4.フランス、モナコ、アンドラを含む欧州21カ国は、入国拒否を行う対象地域に追加指定された

過去14日以内にこれらの地域に滞在歴のある外国人について:
特段の事情がない限り、入国拒否対象となる

5.今般の措置はフランス海外県・海外領土も対象となる


【参考】厚労省のサイト「新型コロナウイルス感染症について











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