「世界」という言葉だが、それは何を指しているのか
いくつかのレベルに分けて考えると、その意味がより明確になる
アラン・バディウ(1937- )は次の5段階に分けて考えている
1)我々の内的世界で、外界の表象や情熱や意見や記憶などで、心理学の対象となる
2)内に閉じたグループを構成する集団世界で、家族や職業や言語、宗教、文化あるいは国家などに関わり、社会学が対象とする
3)人類が関わる開かれた過程である世界史の世界で、歴史学が扱う
4)地球という小さな星で、我々が鉱物、植物、動物、大洋などと共有する自然と関わり、そこに包含されており、生物学や生態学が扱う
5)宇宙、星座、銀河、ブラックホールなど、物理学や宇宙論が対象とする
世界を明らかにするという時、哲学も重要な役割を担っていることが分かる
わたしは、自分の内と自分を取り巻く世界を理解したいという願望を持っている
そういう時の世界は、バディウが言う5つの世界すべてを含んでいる
途轍もない願望である
しかし、そういう方向性を忘れてはならないのだろう
それが逆に、好奇心を刺激し続けることになるのだから
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