2022年8月28日日曜日

永遠に身を置いて、何をやろうとしているのか






























 Epicurus Sitting
 Ⓒ Nobody60




哲学する場合、視野に入れる時間軸の違いから2つのやり方があると言われる

一つは短い時間軸の中に身を置く場合で、時代とともに生きる歴史的人間として、例えば、道徳や倫理、権利、芸術、宗教などについての哲学を展開するものである

ソクラテス(c.470 BC-399 BC)やサルトル(1905-1980)などは、この代表例になるだろうか

その方法としては、ソクラテスが用いたように対話が有効である

もう一つは永遠の時間の中で哲学するもので、どこかに座り、世界の成り立ちを抽象化したり、永遠の自然を瞑想したりする

例えば、ヘラクレイトス(c.540 BC-c.480 BC)やエピクロス(341 BC-270 BC)などが挙げられるだろう

このやり方は、我々を取り巻く世界のことには無頓着だと言って前者から非難され、だからターレス(c.624 BC-c.546 BC)のように、星空を観ていて水溜まりに落ちるのだと揶揄される


この対比から自分自身を見ると、明らかに後者に属している

日頃から天空に身を置いているというのだから、間違いないだろう

問題は、そこからどのような哲学を紡ぎ出そうとしているのかだろう









0 件のコメント:

コメントを投稿