寒かった2月も終わりを迎え、春の気配を感じる季節になってきた
さて、今月は何をやっていたのだろうか
1つは、「医学のあゆみ」のエッセイシリーズの纏めを終え、原稿を出版社に送ったこと
予定では6月刊行とのことだった
これまでの経験から言えることは、自分の書いたものがどのようなものなのかをすぐには判断できないということである
ただ、この纏めは10年前から書いたものを再び取り上げているので、書いた直後とは異なり、少しだけ客観的に見ることができるようだ
その印象を一言でいえば、「一学徒の発見に満ちた知的遍歴」とでも総括できそうな内容になっている
刊行の暁には手に取っていただければ幸いである
2つは、寝かせておいた免疫に関するエッセイの見直しを始めたこと
こちらは書き終えてまだ時間が経っていないので、客観的な印象を表現することができない
主観的には、新しい視点を盛り込み、これまでにない読み物になっているのではないかと想像している
同じように考え、あるいはこの中に新たな特徴を見るお産婆さんがいることを願うばかりである
3つは、ハイデッガーの形而上学を読み始めたこと
最近の日常は発見に満ちているが、この方の分析にも目を開かされることが少なくない
これからも読み続けることになりそうである
フランスに渡る前、フランスの哲学教師からハイデッガーの思考と共通するところがあるとの指摘を受けたことがある
それを裏付けるように、わたしが発しているのではないかと思われる言葉によく出会う
ピエール・アドーさんが言うように、立ち止まって反芻・瞑想しながらの読書になっている
そうしなければ内容を掴むことはできないし、それでも読み切っているのかどうか分からない
いずれにせよ、興味深い経験となっている
今月はこれまで主要なプロジェとしてやってきた2つが収斂するように纏まりを見せてくれた
偶然の成せる業だろうが、驚きである
この2つは相互に深く絡み合っている
両方を併せて読むと、より立体的にこれまでの歩みが見えてくるようである
今月もよく摘み取ったのではないだろうか
来月もそうありたい
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