2021年12月3日金曜日

コンシュ「哲学的自然主義」(12)

























エホバの証人の人がわたしに会いに来て、わたしは神を信じていないと打ち明けたが、彼らが抱く聖書の信念にわたしを引き込もうとして「あなたは世界がそれ自体で作られたものではないことをよく認識すべきです」言った時、わたしは決定論が持つ他にはない驚くべき価値を持ち出さないように、そして「世界の原因は何であるか」という質問の正当性に疑義を差し挟まないようにした。


もっとも、「世界はそれ自体で作られたものではない」ということを聞くのはありきたりなことである。


従って、この問題については善良は人たちの同意がある。


ところでプラトンは、「善良な人たちの同意は、言ってみれば他の人たちの同意よりも重みがある」と言った。


従って、わたしも訪問者と同じ土俵に身を置くことを受け入れ、こう返したのである。

「世界の原因は神ではなく、自然である」

彼らの内の一人はこの反応に衝撃を受けたようにわたしには見えた。













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