有名な数学者のオイラーは『ドイツ王妃への書簡』の中で、「受け入れられている話し方から離れるいかなる理由もない」と語っている。
彼は、庶民の上に立って農民のように話そうとしない哲学者を次のようにからかっている。
「農民はこの物体は赤い、別のものは青い、さらに別のものは緑であると思い描くので、哲学者は反対のことを言うことによってしか自分を区別できなかった」(1760年7月15日の手紙)
わたしもまた、農民は正しく、色、味、音、匂いという固有に感覚されるもの(sensibilia propria)は実際の物体の性質であるというアリストテレス・スコラ学派の見方に戻るべきだと言うだろう。
色づく樹木の緑は自然の中にある。
「黄昏時の仄かな赤い光は、我々が想像する分子や電波と同じように、自然の一部である」とホワイトヘッドは言っている。
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