2021年12月24日金曜日

コンシュ「哲学的自然主義」(28)
























ところで、我々は木の葉を観察した。

遠くからでは、それは緑の斑点に過ぎなかった。

近くに寄れば、葉脈が見えた。

木は植物なので、その葉は生きている。

しかし唯物論者は、それを構成するのは「物質」、つまり生きていないものだと言う。

どのようにして生きていないものから生きているものを説明するのだろうか。

生命で起こっていること、そして物質だけでは説明できないことをより正確に見てみよう。

わたしは木の葉を切り離して考えたが、自然には切り離されているものは何もない。

この葉の上にコガネムシを置いてみる。

しかし、コガネムシとは何なのか。

それは感覚データを解釈する存在であり、すべての動物が同じである。

蟻は匂いの世界に生きている。

匂いが仲間、重要でないもの、奴隷、敵の識別を可能にしている。

蟻は宇宙の中で「蟻」の意味以外には関心を示さない。

ヒトの匂いに関心がない。

犬はその反対で、足、腋の下、性器、頭髪の匂いを嗅ぎ分けることができる。

その反対に、植物の匂いにはほとんど関心を示さない。

我々の目には白く見える花も、ミツバチにとっては違う色になっている、という具合である。









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