2021年12月25日土曜日

コンシュ「哲学的自然主義」(29)






それぞれの動物は意味の世界に生きていて、それは他の種の動物には捉え切れない。

多くの種があり、二つとして同じ個体はない。

生命の世界は数え切れず、途方もない多様性を実現している。

オーギュスト・フォレルは、「蟻の二つの種の間には、ネズミとトラの間と同じくらいの違いがあり得る」と言った。

どのようにして物質は、物質レベルでは考えられない何か――それはわたしが「世界」という内面性なのだが――が出現する生命を説明するのだろうか。

高等動物は意識を持っている。

なぜなら、眠り、目覚め、目覚めた状態にいるということは、意識があるということだから。

しかし、すべての動物には心の奥のようなものが存在し、それは人間の理解を拒む内面性の側面である。

なぜなら、我々は猫やハリネズミや鳥などの世界を生きるために動物の立場に身を置くことができないからである。

映画『ミクロコスモス』の作者はそれを試みてさえいなかった。











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