2021年9月28日火曜日

コンシュ「哲学とその向こう側」(14)
































モンテーニュによれば、ソクラテスのレッスンとは、人間が自身の置かれた状況に向き合うために、宗教や哲学の助けを借りずに、純粋に勇気だけの力によって、自らが進んでどれだけのことができるのかを示すことである


人間による判断は普通、ソクラテスにおける自然さの完成を評価するには、余りにもまがい物でひけらかしの価値観に屈している

彼からは「穢れのない確かな眼差し」だけが発見できる「秘密の光」が発している

ソクラテスにおいては、賢者や常に最高の状態にいる人を認識するためにはーーその人の魂は自分自身ならびに世界と完全な調和を保っていて、言わば哲学者の理想の実現であるのだがーー、準備された視線が必要になるのである







0 件のコメント:

コメントを投稿