夜テレビを付けると、現実世界の生々しい状況の背後にあるものについての議論が流れていた
スベトラーナさんは、戦争を始めるのは政治家であり、一般の人ではないことを確認
ブレマー氏は、ロシアが今回の侵攻に出た背景に冷戦後西側がロシアのことを真面に考え、相手にしてこなかったことがあると指摘
ただアタリ氏は、冷戦は終わっておらず今がその断末魔であるとの見方を採っていた
いずれにせよ、ロシアに対する西側の態度に問題があったと考えていた
要するに、相手を侮辱しては駄目だということ
そう言えば、プーチンも民主主義や自由というような西側の価値を押し付けてくるというようなことを言っていた
プーチンの取り巻きの哲学者もこの見方を採っていて、ロシア独自の価値を重視しなければならないと考えている
相互理解が成立していなかったということになる
アタリ氏は、民主主義国間で戦争は起こっていないと言っていた
さらに、ロシアの文化(文学や音楽など)をボイコットするのではなく、寧ろ理解するようにしなければならないとも
最近の風潮に対する異議と見てもよいだろう
これから民主主義国と独裁国家との対立が激化するのか、民主主義が独裁制に浸透していくのか
前者の場合、核戦争の可能性を完全には排除できない時代に入ったという認識は共通していたように思う
皆さんの話を聴きながら、重要なことは基本に戻ることだと再確認した
その基本とは、知ること、理解すること、そのことを語ること、対話すること
つまり、哲学が欠かせないということ
それを日頃から怠らないことが重要になり、これは国際政治にも、我々の日常にも当て嵌まる
とすれば、政治家にも哲学が求められることになるが、現状はお寒いものである
この基本となる点については今回エッセイシリーズを纏めた本でも取り上げているが、さらに深める必要がありそうだ
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