その昔読んだことがあるヒラリー・パットナムにもう一度当たってみたい
以前の印象は、議論を早いテンポで展開するので小気味よいところがあるというものだった
ただ、議論に登場する概念が多岐に亘っているので、付いていくのが大変だった
今回は、論文集 Philosophy in an Age of Science(2012)からその時の気分に合ったものを選びながら読んでいきたい
まず、2010年の「科学と哲学」から始めたい
最初のセクションは「我々はなぜ哲学を必要としているのか」と題されている
哲学は長い間「神の概念」と「魂の非物質性の概念」を扱っていたが、20世紀になると科学も分析哲学も世俗的になった
進化論がそれまでの哲学を粉砕した
ただ、それは宗教を信じる科学者や哲学者がいなくなったということではない
パットナムさんはデューイに近く、理想を体現しているものとして神を捉えているようだ
多くの自然科学者は伝統的な哲学に敵意を示し、時代遅れとして喜んで捨てるのである
科学は、人文科学を重要な領域であるとしてその立場を危うくはしなかったが、哲学の存在理由は問うことになった
哲学は、廃棄あるいは何かに置換すべき過去の遺物に過ぎないのだろうか
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