2022年11月21日月曜日

大阪で4年振りの旧交を温める















今日は大阪まで足を延ばした

コロナの前、クリルスキーさんの『免疫の科学論』を出した時以来の関西になる

日中は免疫のエッセイの校正に追われていたが、夜、4年振りにY氏との会食が実現した

それ以前には、パリでご夫妻と食事をする機会があった

現役時代、東京では仕事場が近くだったのでお世話になり、大阪に移られてからも大学の講義によく呼んでいただいた

コロナの間は意識から消えていた関西だが、少なくとも今はそれはなくなっている

少しは前に進んだ状態に入っているのだろう


大阪大学を終え、大学を一つ経た後は一切仕事は止められたとのことで、悠々自適の生活とお見受けした

地元の?おいしい料理を酒の友としながら話が弾んだ

少々お酒が進んだようで、話の中身はすぐには思い浮かばない

一つは、コロナ直前に訪れたエジプトが良かったとのお話で、強く勧められた

フランスにいると、いろいろなところが近いのだが、不思議なもので日本から世界を見ている感じがあり、イギリスも遠くの国という印象であったことを思い出した

機会ができれば再び動き回りたいものである


それからわたしのエッセイ本『免疫学者のパリ心景』についても話題に出ていた

まず、タイトルの『パリ心景』が素晴らしいが、一体どこから出てきたのかとのお言葉

編集者のアイディアで、九鬼周造(1888-1941)のことも伝えた

表紙のことはこれまで何度も聞いていたので驚かなかったが、1ページの印刷のされ方が非常に良い感じだったとのこと

これはわたしにはピンとこなかったのだが、余白の取り方(バランス)が違い、読みやすかったようである

そして、これまでのエッセイが恰もこの本を作るために書かれていたかのように、流れるような構成になっていて驚いたとの評であった

そんな考えを持つこともなく、只管書き進めてきたエッセイなので、それは偶然の成せる業と言えるだろう

いずれにせよ非常に好評で、弟子の教授にも贈ってくれたようである


自由な時間をお持ちのようであったので、いずれわたしの潜伏先にもお出ましいただけるかもしれない

お互い長生きしようね、というのが最後の挨拶になる年頃になってきたようである




















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