疲れをとるため以外は、精神を他に転じさせてはいけない
それも適当な時に限るのである
必要な時にだけ疲れをとらせるべきで、そうでない時はいけない
なぜなら、不適当な時に疲れをとらせようとすると、かえって疲れさす
また、不適当な時に疲れさすと、疲れをとらすことになる
というのは、何もかもほっぽりだしてしまうからである
邪欲の意地悪さかげんというものはそれほどひどいものであって、人がわれわれに快楽を与えることなしに
われわれから何かを得ようとすると、それとは正反対なことをして遊ぶのである
快楽こそ、そのためにわれわれが人の欲するすべてのものを与えてやるところの通貨なのである
(前田陽一、由木康訳)
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