2021年11月18日木曜日

コンシュ「形而上学の概要」(21)

























この問いに我々が導かれるのは、どこから来るのか。

それはしばしば、我々が何かを見たり発見したりするのを期待することから来る。

しかし「何もない」。

その時我々は、(我々が期待した)何かの不在として何もないという経験をする。

そころが、我々は「何か」から「すべてのもの」へ安易に移行する。

それは、簡単に言えば、すべてのものが存在しなくなることである。

しかし、これとかあれの何もないから、絶対的に何もない「すべてが何もない」への移行は、思考の外に出ることである。

なぜなら、何かの何もない状態では考える何か(不在を確認するというような)は存在するが、絶対的に何もない状態では最早考えるものが何もないからである。










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