2022年5月18日水曜日

『免疫学者のパリ心景』第3章のご紹介

































今日は『免疫学者のパリ心景』の第3章「科学という営み、あるいは科学者を突き動かすもの」の詳細を紹介したい

本章は以下のような構成となっている
1.「ダーウィン2009」、そしてダーウィンが試みたこと
2.ジャン・バティスト・ラマルクの思想と人生
3.エルンスト・ヘッケルが求めた一元論
4.イリヤ・メチニコフとジュール・ホフマンと自然免疫
5.トルストイの生命観と科学批判
6.ルドヴィク・フレックが見た科学という営み
7.パウル・カンメラーとウィリアム・サマリン、あるいは正統から追われた科学者
8.ニールス・イェルネという哲学的科学者
9.フランソワ・ジャコブ、あるいは科学の先にあるもの
10.フィリップ・クリルスキーが考える専門と責任の関係


本章も第2章と同様、現実との接触から触発されて過去に向かう過程を追ったものである

そこから見えてくる科学という営みの特徴、そこに生きる科学者の生身の姿が描かれている

科学者は科学界という社会に生きている

それだけではなく、これまでは見えなかった人間社会との関係の中に生きざるを得ない

そのことを真に――すなわち、哲学的に――理解することが求められる時代に入っている

その他にもいろいろなエピソードに溢れているので、至るところに思索への通路を見つけることができるのではないだろうか

そう願って書かれている

お楽しみいただければ幸いである


 



0 件のコメント:

コメントを投稿